当院では、主に高齢の生活障害を抱えた患者さんを対象とし、回復期・生活期・終末期等のステージにおいて、また進行性の疾患や認知症を合併している患者さんに対しても、その疾患特性に応じた作業活動を提供しています。
作業療法士は、患者さんが今、病気や障害によってどういう状況にあるのか、これまでどのように暮らし、これからどうやって生活を送っていくのか、病気や障害を持ってはいても生活(=生きていく)していくための力を持っているのか、または、残念ながら回復は見込めないけれど、工夫すれば出来る(ようになる)ことは何か、といったことを評価し、その患者さんの全体像を把握していきます。
そして、患者さん一人ひとりが、生き生きと自分らしい生活を営むために必要な「作業活動」を扱い、実生活に結びつけた具体的な治療・指導・援助を、患者さんやそのご家族の心に寄り添いながら行っています。